目次
プロローグ 斎場の万歳三唱
第1章 幻の特攻基地
第2章 「海商十一代目」の夢
第3章 墓守たちの戦後
第4章 物書く元兵士
第5章 三十四年目の祈念館
エピローグ 最後の一千万円
著者等紹介
清武英利[キヨタケヒデトシ]
ジャーナリスト。1950年、宮崎県生まれ。立命館大学経済学部卒業後、75年に読売新聞社に入社。青森支局を振り出しに、社会部記者として、警視庁、国税庁などを担当。中部本社(現・中部支社)社会部長、東京本社編集委員、運動部長を経て、2004年8月より、読売巨人軍取締役球団代表兼編成本部長。2011年6月、専務取締役球団代表兼GM・編成本部長・オーナー代行。同年11月18日、解任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちなつパパ
9
本書を読むまで「万世特攻平和祈念館」の存在を知りませんでした。“特攻隊員の生き残りという十字架”を背負い、同館の設立に命を懸けた苗村七郎氏の思いに心を揺さぶられます。読後、一編の詩が思い出されました。【今の日本の繁栄は/先人達の犠牲の上に成り立っている/私達が生きている今は/先人達が命懸けで守ろうとした/「未来」なのだ】10代後半〜20代前半の命を母国に捧げた、若き英霊の御魂に感謝の気持ちを忘れてはいけない。。。いや、忘れない日本人で私はいたい。2014/03/17
馨
7
陸軍の万世特攻基地は知覧ほど有名ではないが確かに特攻隊が出撃しました。しかし戦後の町づくり、合併で忘れられる中、特攻隊の生き残り苗村氏が慰霊碑の建立に向け生涯を捧げる。万世特攻記念館は苗村氏の頑固で人に流されない強い思いからこそ出来たもの。他の特攻隊員や万世の特攻の母の話等涙が出る話が満載です。何と元軍人、戦争経験者でさえ話を捻じ曲げて語り継いでいたとは知りませんでした。経験者が片道燃料の話をすれば信じてしまうのも仕方ないと思います。万世の記念館は観光地にしたくないとのことです。1度は行きたいと思います。2014/01/18
0717
6
終戦間近の数ヶ月間しか使用されなかった「万世飛行場」。まぼろしの飛行場とまで呼ばれてあまり知られてないのだが、ここから201名の特攻隊員が飛び立った。その生き残りである苗村七郎さんが、私財と時間を投げ打って「万世特攻平和記念館」を開館する話。是非行って見たい。2014/03/31
紅井流星
3
万世特攻平和館の建立に私財をつぎ込んだ苗村七郎さんの物語。万世特攻平和館と知覧特攻平和会館の違いがわかります。2014/01/22
maaariii
1
戦争を経験した、その境遇に憧れるって言うことはない。しかし一生を懸命生き抜く姿勢に毎度感銘を受ける。レミゼラブルの学生運動もそう。2015/01/03