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西郷隆盛―命もいらず名もいらず

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  • サイズ B6判/ページ数 369p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784898314043
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

西郷にとっての近代化は、先進技術を導入して国力をつけることではあったが、決して欧米化ではなかった。彼は帝国主義の覇道を否定し、“徳”による王道で国家運営をしようとした。それが“力”で世界を支配しようとする欧米諸国に対してつきつけた、国家とはどうあるべきかという彼の答えだったのである。

目次

吾の源は菊池
生涯の主君・島津斉彬
黒船来航と将軍継嗣問題
島津斉彬の死と冬の錦江湾
奄美大島と愛加那
率兵上京と寺田屋事件
沖永良部島配流と敬天愛人
尊王攘夷の嵐と西郷赦免
勝海舟との出会い
倒幕を決定づけた薩長同盟
大政奉還と慶喜の壁
鳥羽・伏見から江戸無血開城へ
止まらぬ流血と吉二郎の死
廃藩置県断行
西郷留守内閣と明治六年の政変
ボウズヲシサツセヨ
第二の維新を夢見て
西郷星
晋どん、晋どん、もうここらでよか

著者等紹介

北康利[キタヤストシ]
昭和35年12月24日名古屋市生まれ。東京大学法学部卒業後、富士銀行入行。資産証券化の専門家として富士証券投資戦略部長、みずほ証券財務開発部長等を歴任。平成20年6月末、みずほ証券退職。本格的な作家活動に入る。著書に『白洲次郎―占領を背負った男』(第14回山本七平賞受賞、講談社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

p.ntsk

13
西郷隆盛さんの生涯が出自から西南戦争まで時代背景とともに描かれています。幕末から維新にかけてこんなにも高潔無私な方が日本の中枢にいたなんて。歴史にifはないと言うけどこの方がもし西欧を見ていたらどうなっていたんだろう。ほんの150年ほど前にこんな熱い激動の時代があったなんて信じられない気分です。2013/08/25

Ken

6
薩摩の大久保利通や長州の木戸孝允と並び「維新の三傑」と称される西郷隆盛。薩摩藩の下士だった西郷は藩主島津斉彬に抜擢されるが、斉彬急逝後は藩主久光と折合わず、奄美大島や沖永良部島流罪などの時期もある。ただ、その後の歴史に余すところなく登場している。薩長同盟、王政復古、戊辰戦争の主導、江戸無血開城など。(コメント欄に続く)2013/07/15

ma2373

4
日本人ならほとんどが知っているであろう西郷隆盛。しかし、その人生と功績については、それほど知られていないように感じる。この本では、その西郷の人生と彼が果たした役割について書かれている。そして、彼を中心とした幕末から明治維新までの流れが、簡潔にまとめられている。2014/02/08

鈴木 栄一

3
大河ドラマで篤姫を見なかったので薩摩から維新を描くドラマや映画に触れたのは今の大河ドラマが初めてで、薩摩からの視点が盲点になっていたことに気付いて読んでみました。史実を解説しながらの本ですが、ところどころ伝承っぽい話も入って来ている本で、いわゆる西郷さんの人物像を詳しめにざっくり知るには十分!というくらいの気持ちで読むといいんでしょうね。 西郷さんみたいなタイプで頭角を現す人って、今の時代は、ほぼいないのかもしれないですね。そこが社会の貧困を生んでいる気がします。2018/04/28

0717

3
西郷隆盛の通史として分かり易く読み易かったです。西郷さんに接した多くの人はその人物に打たれ信奉者となる一方で、大村益次郎はじめ一部の人物からは蛇蝎のごとく嫌われる。西郷隆盛とは何なのか、司馬遼太郎さんは「跳ぶがごとく」で西郷(と大久保)を描こうとするがうまくいかず、「結局よく分からない」と感想を述べる。本書も通史としては良く分かるが、西郷さんの人物に肉薄できているかというとどうだろうか。2014/02/06

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