読む年表 中国の歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784898311783
  • NDC分類 222.01
  • Cコード C0034

内容説明

「秦」「漢」「唐」「元」「明」「清」異種族王朝が興亡しただけの2200年間、「中国」という国家は存在しなかった!厄介な隣人、中国と中国人はこの1冊でわかる。

目次

序章 「中国」とは何か。「中国人」とは何か
第1章 歴史以前の「中国」
第2章 第一期・前期―「中国史」のはじまり
第3章 第一期・後期―中国世界の拡大
第4章 第二期・前期―新しい「漢族」の時代
第5章 第二期・後期―「北の遊牧民」の時代へ
第6章 第三期・前期―世界帝国と宗教秘密結社
第7章 第三期・後期―満洲人による中国の変容
第8章 「中国」以後―日本文明圏の時代

著者等紹介

岡田英弘[オカダヒデヒロ]
1931年、東京生まれ。東京大学大学院修了。57年『満文老档』の研究で日本学士院賞を受賞。ワシントン大学客員教授、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授を経て、東京外国語大学名誉教授。モンゴル史・満洲史を出発点に、中国史、日本史をはじめ世界の歴史を巨視的な視点から考察した独創性は高い評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

futabakouji2

11
中国が中国人の民族国家ではないことがよくわかる本。中国を支配した王朝のほとんどは夷狄である。その夷狄を中華文明が飲み込んで漢化させたというのも違う。飲み込んだのではなく夷狄に飲み込まれている。 そもそも漢人を主な中国人と定義しているが、その漢人の劉邦にしてもそのへんにいたおっさん。出自はまるで大したことない。劣勢になっても自分達が中心であると思いから資治通鑑が生まれた。北宋は正統は絶対に北方の夷狄にはないと書く。元朝の残党を倒せない明は万里の長城を築いた。遊牧民が中国大陸に与えた影響の大きさを知れる本。2019/02/13

或るエクレア

7
漢人の定義はその時代によって曖昧であり、その漢人の歴史感も時代を追うにつれガラリと変わっていった。史記に始まる正統の歴史感は随の辺りで早くも行き詰まってしまう。始皇帝が統一して以来一貫して「外国語同然の共通語」を書き表すために漢字が使われている。つまりその土地の言葉(の音)には対応していない。世界史では遊牧民は隅に追いやられがちだがむしろ彼らが主役になっている部分も多いと痛感させられる。2017/02/20

アカギ4

1
この一冊を読めば岡田氏の中国に関する本は読まなくても良いのかもしれない。中国を理解するため座右の書とすることをお薦めです!2016/08/31

makio37

1
出来事毎に見開き頁に纏まっており非常に読みやすい。この形式で現代史まで記して欲しかった。著者の別の作品で得た<遊牧民中心の視点>で読むとさらに理解しやすい。全てを覚えていられる記憶力はないが、「正統」の変遷の順序と大まかな年代、中心となった民族はだいたい頭に入った。但し、ちょっとアレな出版社だけに、鵜呑みにするのは危険だろう。「都市に住む人」という意味の「中国人」が夷狄に対して抱いた劣等意識が中華思想を生んだのは分かったが、表現が過剰に感じる。日本と関わる部分でも怪しい記述が目立つ。2014/08/17

kazewataru

1
年表の項目を一つの読み物にまで拡げた、まさに読む年表。中国大陸に起こったいくつもの帝国について順を追って説明されているが、著者の言いたいことは序章に書かれたことに尽きる。すなわち「『中国人』や『漢族』という種族は存在しない」「『中国五千年』のうそ」結局中国の歴史というものは、秦王朝の支配した範囲を中心にその周辺の遊牧民族が入り乱れて幾多の帝国を作っては滅ぼして来た歴史と言えるだろう。漢民族は存在しないことを彼らは知っているからこそ、漢民族V.S異民族の対立構造に執着すると考えてはどうだろう。2013/06/06

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