内容説明
大好評を博したロングセラー「不死蝶 岸田森」待望の文庫化!単行本未収録エッセイ「片眼で蝶を追う」「日月潭の夕焼け」を収録、出演映画作品の資料を追加、そして未収録スナップを多数収録。稀代の個性派俳優・岸田森のすべて…
目次
第1章 インタビュー
第2章 エッセイ
第3章 脚本
第4章 回想録
第5章 別れの言葉
終章 資料室
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
28
蝶好きの俳優、岸田森さんの、自身のものを含めた周辺の友人知人のエッセイ、詩、脚本たちが集められた本。役者もやってみたいなぁ。来世で。2017/01/21
緋莢
16
多くの舞台、TV、映画に出演。俳優以外にも脚本や演出、ナレーションなど様々な才能を見せた岸田森。その岸田森のインタビューやエッセイ、脚本 さらに岸田今日子、実相寺昭雄、水谷豊らの回想録、出演作品などの資料を収録。稀代の個性派俳優・岸田森のすべて・・・2017/01/06
Kepeta
15
岸田森のファンとして前から読みたかった本書を巣篭もりを機に読了。伝記か評伝かと思ってたら、関係者の声を集めて岸田森という人間を浮かび上がらせる追悼文集と言った方が適切な内容だった。誰もが「森ちゃん」と呼んでいるのが印象的。岸田森という人間の魅力は伝わるものの、役者論としては物足りない。とはいえ本人の言葉からもいかに演技・観客に誠実な人だったかはよくわかり、ますますファンになった。岡本喜八の「斬る」あたりから、しばらく岸田森ロードショー月間を自主開催しようかな。2021/01/25
駄目男
9
日本でただひとり、ドラキュラ伯爵を演じることの出来る俳優。冷徹な目でこちらを見つめ、青白く、笑顔がなく、薄暗い路地ですれ違うにはあまりにも恐ろしい俳優、それが岸田森。その岸田森い付いて書かれた本を見つけてしまった。 買わずに済むものか!多くの人が岸田森に付いて語り、いつまでも忘れられない俳優として心に留めている。 淋しがりやで面倒見がよく、ジャズと酒と蝶が大好きだった天才俳優岸田森。知らなかったが『アラビアのロレンス』のピーター・オトゥールの吹き替えをやったのは岸田森だったんですね! 2018/06/12
ウチ●
6
リアルタイムでは帰ってきたウルトラマンですが、とにかく尋常でない目力の方でした。その後、「傷だらけの天使」「怪奇大作戦」を知り、私の中で記憶に残る俳優の第一人者となりました。勝新や優作との交流、華々しい親戚筋、こだわりの演技と趣味。草野大悟との友情…読めてよかった。散りばめられたポートレイト、撮られるのを意識してない写真も素敵ですが、意識して被写体を演じている写真がまた格好良い!巻末にある弔辞が本当に泣かせる!2024/06/02