目次
映画女優に向かって
第1章 女優・修業時代―溝口健二監督と小津安二郎監督
第2章 大映映画の女優として―市川崑監督と吉村公三郎監督
第3章 川島雄三監督との出会い
第4章 増村保造監督との格闘とその後
最終章 映画女優から舞台女優へ
若尾文子・フィルモグラフィー
著者等紹介
若尾文子[ワカオアヤコ]
1933年、東京都生まれ。1951年、大映の第5期ニューフェースとして入社。翌52年『死の街を脱れて』(小石栄一監督)でデビュー。その後、大映映画の良質なプログラムピクチャーを長年にわたり支え、巨匠、名匠の作品にも出演、その数は160本にのぼる。1961年、65年、68年のキネマ旬報主演女優賞を3回受賞など、さまざまな賞を受賞した。大映倒産後はその活躍の場所をテレビや舞台に移し、今なお活躍中
立花珠樹[タチバナタマキ]
共同通信社編集委員。1949年、北九州市生まれ。一橋大学卒。74年共同通信社に入社。ニューヨーク支局などを経て、90年代から文化部記者として映画を担当する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
30
今も現役女優の若尾文子氏へのインタビュー。始めのうちは、謙虚だが、会話を進めるうちに心を開いたのか、あの映画の私はかわいかった、この映画の演技は自然でよくできている等と本心を曝け出すのが可愛らしい。89歳の今も凛とされているが、とにかく若き頃の美貌に感嘆する。2022/10/30
うちこ
10
これが80代の人の受け答えかと思うくらい、やっぱりこの人めちゃくちゃ頭いいんだな……というのがわかる。ずっと現実を見てる。見ないことにすることも、自分で決めている。 年齢と美貌で値踏みされ続ける世界で職務に没頭し振り返らず走り続け、時代とともに葛藤し、その逃げ先としての各仕事場で苦労を楽しんだ自分を80代で素直に語れるって、すごいことです。 夫・黒川紀章氏の選挙応援は女優としてブランディング的に良くないと認識していたけれど、個人としてこういう理由があってやったと、はっきり語られる内容が主体的で、すてき。2023/12/22
きろく
3
面白くて一気読み。なんという明晰さ。主体性が一貫している。鴈治郎の言葉が後年舞台に挑戦する背中を押したという話が印象に残る。『しとやかな獣』は見ても途中で止めてしまうって面白いな。デンマーク体操が何かわからなくて検索してしまった。雷蔵ったら。2024/12/23
grace
3
新年に読んだ1冊めとしてはなかなかよかったです。やっぱり若尾さん大好き。 インタビューというか聞き書きなので、さらさらと読め、取り上げられた作品は幸いほとんどみてるのでとても興味ぶかいお話ばかりでした。 知ってるエピソードも多かったけど(デンマーク体操とか)、楽しく読めました。 心底プロフェッショナルな方だったのね…というのが新しい印象。 またいろいろ心してみなおしたい♡ #借り読み2023/01/02
GO-FEET
2
大阪、シネ・ヌーヴォにて「若尾文子映画祭 青春」絶賛開催中! ★★★★2015/08/12