内容説明
上・下巻、遂に完成!(上巻の続き)『総長の首』(79)~『極道の妻たち決着』(98)までの作品インタビュー、フィルモグラフィー、中島監督がこれまでに発表したエッセイ(厳選の43本)を収録!
目次
第10章 夢のアナーキズム(『総長の首』;『真田幸村の謀略』 ほか)
第11章 女性映画のイコン(『序の舞』;『瀬降り物語』 ほか)
第12章 やくざ映画をふたたび、あゝ撮影所魂(『激動の1750日』;『新・極道の妻たち』 ほか)
エッセイ(ギリシャ悲劇を上演して;“風俗”を超えて“思考”の回復へ―時代劇に再び青春を! ほか)
フィルモグラフィー
著者等紹介
中島貞夫[ナカジマサダオ]
1934年8月8日生。1959年東京大学卒。同年東映入社。1964年『くノ一忍法』で監督デビュー。1997年「京都映画祭」総合プロデューサー、現・「京都国際映画祭」実行委員長
河野眞吾[コウノシンゴ]
1951年生。日本電子工学院卒。全国映画村運動に呼応し「なには映画村」に参加。その後、滝沢一氏の勧めで「FB」同人に。「山上伊太郎忌」世話人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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田中峰和
2
中島貞夫は、任侠映画から実録路線で活躍した深作欣二以上に、東映を支えた存在。映画人口がピークの60年代、東大を卒業した中島は、研究者の道と東映を迷ったほど映画界は隆盛を誇った。だが彼が監督デビューした64年は映画が斜陽産業と呼ばれ始め、悪戦苦闘の連続だった。無頼派の深作と違って、中島は企業人として会社との接点を編み出しつつ映画を撮り続けた。「瀬降り物語」で四国の山中に長期間篭って撮影したが、部落解放同盟と揉めた話や、極道の妻役の岩下志麻のシワ隠しのため照明の強いスタジオに変えた話など、話題は尽きない。2017/10/24
pudonsha
0
「総長の首」以降のお話とエッセイ。2018/02/07