内容説明
成瀬巳喜男、小津安二郎、鈴木英夫、岡本喜八、須川栄三、恩地日出夫、石原慎太郎…巨匠から個性派監督まで、日本映画の黄金時代をささえた東宝プロデューサー・金子正且の仕事。
目次
映画への道
第1部 巨匠たちへの“挽歌”
第2部 職人たちとの“けものみち”
第3部 若手監督たちとの“めぐりあい”
第4部 スターたちへの“あこがれ”
第5部 プロデューサー藤本真澄と脚本家井手俊郎
第6部 並木座の顛末
資料篇
著者等紹介
金子正且[カネコマサカツ]
1918年、群馬県生まれ。京都大学を卒業後、東宝入社するが戦時中は宇部興産に勤務。戦後東宝に再入社するが、争議の影響で退社。藤本真澄が設立した藤本プロを経て、三たび東宝に入社し、プロデューサーとして総計99本の作品を製作。成瀬巳喜男、小津安二郎、木下恵介などの巨匠から、鈴木英夫、岡本喜八などの中堅監督まで、様々な傑作、佳作を世に送り出す。特に、若き日の恩地日出夫、出目昌伸、森谷司郎などに監督させた青春映画の数々は日本映画史上の金字塔として輝く。76年、今井正監督『あにいもうと』を最後にプロデューサー業から退いたあとは、名画座であった並木座の代表取締役や、ヨコハマ映画祭審査委員長を歴任している
鈴村たけし[スズムラタケシ]
1948年、横浜市生まれ。日本大学を卒業後、サラリーマンをしながら、80年ヨコハマ映画祭を立ち上げ、代表として25回を数え、同映画祭でヨコハマ遊大賞、横浜文化賞奨励賞、サントリー地域文化賞などを受賞。故・加藤泰監督の研究家として知られ、「日本カルト映画全集『沓掛時次郎 遊侠一匹』」(ワイズ出版)などの編著がある
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