内容説明
育児休業制度の法制化という公共政策の実例を通じて、政策は、どのような歴史を経て、生まれてくるのか。公務の世界では、どのような仕事をしているのか。その政策と立法の形成過程を、担当した行政官の目線で、内側から見たこと、感じたことを、ありのまま語る。
目次
1章 育児のための休業制度は、どのような歴史を経て生まれたのか?(一九九〇年四月前)(育児のための休業制度が社会に登場した経緯;特定職種(女性教員、看護婦等)のための育児休業法の制定 ほか)
2章 育児休業制度の法制化は、どのようにして決まったのか?(一九九〇年四月~同年秋)(育児休業を取り巻く社会情勢―福祉課(担当課)への異動当時
法制化へ向けて、政治を動かし、政策転換をもたらした時代の追い風は何か? ほか)
3章 法制化の企画・設計は、どのように行われたのか?(一九九〇年秋~一九九一年三月)(公務員の勤務条件の決定と人事院の役割;なぜ育児休業法は複数あるのか? ほか)
4章 法律・規則・通達は、どのように作られたのか?(一九九一年四月~一九九二年三月)(意見の申出の当日;人事院福祉課での原案作成 ほか)
著者等紹介
大村賢三[オオムラケンゾウ]
1950年北海道芽室町生まれ。北海道芽室高校・北海道大学法学部卒業。人事院給与第二課。国際労働機関(ILO)。外務省国連代表部一等書記官。人事院補償課課長補佐。人事院福祉課上席婦人福祉専門官。人事院研修企画課長。人事院公平審査局審議官。公務員研修所長(2004~2006)。明治大学・法科大学院兼任講師(2004~)。国家公務員倫理審査会事務局長(2007)。立命館大学・公共政策大学院・公務研究科教授(2008~2010)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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