内容説明
二〇〇一年一月二十日、アメリカ合衆国第43代大統領にジョージ・W.ブッシュが就任した。アメリカの大統領は事実上、世界のリーダーと言っていい。大統領が代れば世界が変わる―これが歴史の経験則である。クリントンに代わって登場したブッシュ共和党政権で、日本は大きく変わるだろう。特に、安全保障と経済の両面で、ガラリ一変した展開を見せることは間違いない。これまでのような「ジャパン・バッシング」ではなく、日米の強固な同盟関係を基軸に、日本重視の諸政策が展開されるであろうことは、多くの識者も指摘している。そのアメリカの対日政策大転換を読み、日本再浮上の可能性を論じたのが本書である。
目次
第1部 ジョージ・ブッシュと日米新時代(この目で見たブッシュ大統領就任式―名誉と威厳を取り戻した大統領府;第43代アメリカ大統領ジョージ・ブッシュのすべて―その経歴・その人柄・その政治;アメリカの対日安保政策は21世紀初頭、大転換する―対日・軍事外交政策はどうなるか;アメリカの対日経済政策は新次元に向かう―見えてきた日米共同市場;ブッシュ政権が目指すユーラシア戦略―きびしさを増す対中国政策;ブッシュ政権を支える強固なリーダーたち―その素顔と対日影響力を検証する)
第2部 回顧と検証―二〇〇〇年米大統領選挙(アメリカの大統領選挙その複雑なシステム―何故あそこまで混迷したのか;ブッシュとゴア その争点はどう違ったのか―アメリカ国民の最終的選択とは;空前の激戦となった大統領選の検証―前代未聞の一年間)
著者等紹介
藤井厳善[フジイゲンキ]
1952年、東京生まれ。1977年、早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。1977~85年、アメリカ留学。クレアモント大学院政治学部を経て、ハーバード大学政治学部大学院助手、同大学国際問題研究所研究員を歴任。1982年以降は、独特の情報源に基づいて近未来を予測分析する「ケンブリッジ・フォーキャスト・レポート」を発行するかたわら、拓殖大学客員教授、千葉商科大学講師、日米保守会議理事兼事務局長。2001年1月には、ブッシュ大統領の就任式にも招待されて出席するなど、アメリカ共和党首脳と最も太いパイプを持っていることで有名。著書には、『石原慎太郎 総理大臣論』(早稲田出版)など多数ある。いま最も注目されている保守派の論客である
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