内容説明
民主主義の名のもとに改革された戦後教育だったが、現場の荒廃が叫ばれてすでに久しい。いったいどこに欠落があったのだろうか。本書は、教職者として、また文部省教科書調査官として、40年以上にわたって日本の教育を真剣に考えつづけてきた著者が、恩師の思い出と自らの教職体験を語るなかから、現代教育が抱えるさまざまな問題点を摘出した労作である。
目次
1 昔の先生といまの先生(恩師の映像;読書しない教師たち;不勉強な先生がふえた)
2 受験指導の昔といま(信念に生きた中学校長;徳島中学校時代の思い出;補習授業の廃止と日教組;受験戦争と塾の氾濫;宿直の思い出)
教員養成への提言(もしも月給が上がったら;師範学校時代の生活;女教師の増加現象を考える)