内容説明
天安門事件は現在の世界的な問題、すなわち共産主義世界の挫折と衰退を象徴的に示したものであった。そこに見られる硬直した思想、アナクロニズムはついに歴史と時間の試練に堪えうるものではあるまい。まさに世紀末的病状である。いったい中国はどうなのか?
目次
第1部 中国の危機―その多角的分析(「天安門事件」を考える;独裁制と知識人;歴史の罪人となった〓小平;「六四天安門事件」と党・軍の動向;学生はなぜ敗北したか;中共における民主化運動弾圧の分析;学生運動が中共に与えた衝撃;「天安門虐殺事件」に対する中華民国の対応;「天安門事件」と日本の姿勢;「血の日曜日」国際的意味)
第2部 資料編(中華民国の立場と主張;中共の主張;民主運動指導者の発言;中国危急80日の記録)