感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
29
水俣病公式確認から70年、9人の写真家が切り取った水俣病がここには写っている。桑原史成が撮った松永久美子の天使のような瞳、河本輝夫とチッソ社長が対峙する塩田武史の一枚など有名な写真もあれば、患者の生を写した初めて見る写真もある。どの写真にも立ち止まり、息を呑み、深く考えさせる力がある。巻末に収録された藤原辰史の解説にもズシリとさせられる。藤原は「見えにくい暴力」に触れ、チッソが実は戦争に使用する火薬を製造していたことと、胎児性水俣病とを重ね、その「見えにくい暴力」の残酷さを容赦なく照射している。(つづく)2026/05/18
チェアー
5
写真の力はやはりすごい。永遠に水俣をこの世のものとすることができる。人は朽ちても写真は朽ちない。写真だけではない。人間もセットだ。人があっての写真だし、写真があるから人が声を上げられるのかもしれない。 2026/05/29
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