内容説明
とある戦争から5年後の、とある工場街。愚連隊「モンタギュー」と「キャビレット」の抗争が、暗い街の空気をさらに不穏にしていた。元モンタギューのメンバーだが、今は更正してカストリ屋台を引いているロミオは、幼馴染と繰り出したダンスホールで、田舎から出てきたばかりのジュリエットに出会い、人生初の恋に落ちる。しかしジュリエットは、敵方キャピレットのリーダーの妹だった。2人の出会いはほんの短い間に、周囲の運命まで一変させることになり…様々な恋愛物語のモチーフとなった古典的名作を、現代に繋げる画期的物語の誕生。
著者等紹介
鄭義信[チョンウィシン]
1957年7月11日生まれ、兵庫県姫路市出身。1993年に『ザ・寺山』で第38回岸田國士戯曲賞を受賞。その一方、映画に進出して、同年、『月はどっちに出ている』の脚本で、毎日映画コンクール脚本賞、キネマ旬報脚本賞などを受賞。98年には、『愛を乞うひと』でキネマ旬報脚本賞、日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第1回菊島隆三賞、アジア太平洋映画祭最優秀脚本賞など数々の賞を受賞した。2008年には『焼肉ドラゴン』で第8回朝日舞台芸術賞グランプリ、第12回鶴屋南北戯曲賞、第16回読売演劇大賞大賞・最優秀作品賞、第59回芸術選奨文部科学大臣賞、第43回紀伊國屋演劇賞個人賞、韓国演劇評論家協会の選ぶ2008年今年の演劇ベスト3、韓国演劇協会が選ぶ今年の演劇ベスト7など数々の演劇賞を総なめにした。2014年春の紫綬褒章受章。18年公開の映画版『焼肉ドラゴン』では長編映画で初めての監督も務めた(第28回日本映画批評家大賞作品賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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