出版社内容情報
かそけき糸
かそけき希望
の本
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長い坂の上にある私の部屋は空に浮かんでいるようなので雨が降ると雨に近くなります。
ある晩夢をみました。洗濯物がはためく昼下がりラジオから流れるちょっとかすれた歌声を私は聞いていました。
それから それから
というフレーズが重なるにつれ、海に空に地に水に身を沁み込ませていく女の人の歌でした。それは昔の流行歌のようでもあり見知らぬ国の伝承歌のようでもありました。
―― 高山なおみ (オビより)
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迫力を持ちながらのびやかに広がる絵と
音となって胸のうちに響く言葉。
日常と災禍を行き来しながら紡がれるものがたりが、
かすかな、だけど確かにそこにある一筋の光を感じさせてくれる絵本。
―― 世界がゆらぐような日々の中でも、いつもの「日常」はここに。
著者等紹介
中野真典[ナカノマサノリ]
1975年兵庫県生まれ。大阪芸術大学卒業。保育士として勤務。のちに画家、絵本作家として本格的に活動を開始する
高山なおみ[タカヤマナオミ]
1958年静岡県生まれ。レストランのシェフを経て、料理家に。文章への評価も高い。神戸に暮らして5年目になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベーグルグル (感想、本登録のみ)
49
「それからそれから」は今のコロナ禍の中、他へと視野を広げたり、未来への希望を込めての言葉なのでしょうか?絵の雰囲気はとても好きでしたが、あまりパッと心には響かなかったです。2020/12/17
momogaga
34
【大人こそ絵本】さまざまな意味付けしてしまいます。私は、詩として読みました。今、再生の時。2023/09/05
timeturner
4
レースのカーテンごしの雨、窓のガラスごしの雨、都会の雨、田舎の雨が魔法のように描き分けられている中野真典さんの絵は素晴らしいのだけれど、文のほうはひとりよがりで何が言いたいのかよくわからなかった。わたしの感性が老化したせいかな。2021/10/04
ちょび♪
1
迫力のある絵と、削ぎ落とされた言葉。絵本と言うより、詩画集。2021/12/18
恵美
0
文喫にて2021/02/22
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