内容説明
前作『たまもの』から12年―イエスの方舟の千石剛賢さんに出会ったことから始まる聖書をめぐる旅。独立教会の牧師だった田中小実昌さんのお父さん、障害者プロレスのがっちゃん、野田凪さん、寺山修司さん、銀杏BOYZ…etc.さまざまな人たちとの出会いと別れ、そして突然訪れた父の死をみつめながら、夫・末井昭と過ごした時間を写真と文章で綴る。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
29
やっぱり神蔵さんは魅力的だ。「たまもの」に続いて「たまきはる」。宗教を通じての自意識との闘いが日常的スケッチの中で綴られていく。末井さんは、すごいなぁ。同姓として憧れる。これを完成させるのは相当しんどかったんだろうな。2018/04/29
kri
11
末井昭『自殺』からの繋がりで。美子ちゃんが…、と始終出てくる、その人の写真集とはどのようなものか?と。かなり心を掴まれた。美子ちゃんの真摯な問いかけに、シンクロしてしまった。愛を考える、自分を意識せず他人のことだけ想う、そんな根源的な悩みにジタバタする彼女の写真・文。一途に突っ走る人達、ある時はセレブなアートディレクター、ある時は障害者プロレス、ある時は仙石イエス…。彼女の心の旅に惹きつけられた。2016/03/19
tom
8
何年もかけて作り上げた写真と文章。一貫しているのは、私的な状況に対する取り組みというか格闘。写真だけでも文章だけでも成立しない。というか、写真と文章があって初めて成立する私的世界。その上でのリアリティ。荒木経惟の写真に同じものを感じるのだけど、私的なものを、ここまで開示するのかという不思議さも。それにしても、この本を作るための夫婦の関係性には驚くばかり。2019/04/10
月と星
4
★★★↓大絶賛されているけど,私には意味不明,何だか恐ろしく感じた。2015/05/08
犬養三千代
3
末井昭さんの奥方の写真集。いい夫婦だな。2015/07/03