目次
イスラエルに揺れるペーラッフ
サフタのタイプライター
チキンスープの湯気―アイザック・B・シンガーに出会う
ローズのチャツケス
キブツの冬、甘い泥
バールミツバ
ネリー・ザックスの光
日記
満月の夜、ユダの砂漠で
著者等紹介
東野翠れん[ヒガシノスイレン]
1983年東京生まれ。日本人の父、イスラエル人の母のもとに生まれる。十八歳よりミュージシャンのポートレイト、CDジャケットなどの撮影で写真家として知られるようになる。並行してファッション・モデルとしてもテレビコマーシャル、雑誌などで活躍。また十九歳の頃、映写機で写しだされた8ミリフィルムの映像に魅了され、8ミリフィルムで撮影をはじめる。これまでファッション誌、カルチャー誌、文芸誌、芸術誌で写真や執筆の連載多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kyon
2
文章が透明感があって綺麗でした。作者のイスラエルへの想いが溢れている一冊。2013/02/22
テツ
2
昔から東野翠れんの写真わりと好きなんだよな。イスラエル人の母と日本人の父の間に生まれた彼女が撮るイスラエルの、そしてユダヤの人々の日常と風景。写真も文章も穏やかで、イスラエルと聞くと浮かんでくる何処か怪しげで危険なイメージとはかけ離れている。誰か他人が、物事を、事象を、どう見てどう捉えているか。それが判りさえすれば争いごとなんてきっとなくなるんだろうな。歴史の上で加害者であり被害者でもあるユダヤの人々を、そしてイスラエルをもっと知りたくなった。2012/10/25
NORITA
2
日本にいる友人が薦めてくれたので無理を言って送ってもらいました。翠れんさんの名前は知らなかったのですが、時間がゆったり流れていくような文章と写真にとても心が穏やかになりました。キブツや海辺の風景、様々なユダヤ独特の食べ物や行事、おばあさんのサフタとの心温まる思い出、それら全てを読者も追体験しているような気持ちになります。パレスチナやイラン、シリアとの諍いがよく報道されるため、争いの絶えない国というイメージが日本では強いと思いますが、この本でイスラエルの風土の穏やかさ、人々の温かさをもっと知ってほしいです。2012/02/17
nao*
1
モデルで写真家の東野翠れんさん 母親の祖国イスラエルのお話を表現力豊かに記してある作品。読んで良かったと思える一冊。2013/06/15