内容説明
渋谷・青山・麻布・銀座・新宿・湾岸…街から人がいなくなり、残されたのは建物だけ。人間が作ってきたものは何だったのか。自然との共存を拒否し、作っては壊し、壊しては作り、創造と破壊を繰り返してきた歴史がここに。
著者等紹介
中野正貴[ナカノマサタカ]
1955年福岡県生まれ。1956年~東京在住。1979年武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン科卒業。写真家・秋元茂氏に師事。1980年~フリーランス・フォトグラファーとして、雑誌表紙及び各種広告撮影を手掛ける。2000年秋、写真集「CUBA Dia Y Noche」が求龍堂より発売予定
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュール リブレ
69
誰もいない東京の街。どうやってこんなシーンを撮るのかなと思ってたら、ホントにこんなシーンが現れた2020年。ふと思い出したこの写真集を改めて眺めてみる。無機質な街よりは、やはり人が行き交い活気のある街がいいな。早くまた、自由に歩き回れるように。2020/05/17
山口透析鉄
32
これも最初は図書館本で読みました。その後、古書を入手しました。最初に知ったきっかけは確か、筑紫哲也NEWS23だったかで展示会が紹介され、藤原新也氏なども感想を述べられていたので借りて読んだのです。 普段とさほど変わりないような風景ですが、人が誰も写っていないだけで不思議な変化をするのが見事です。 正月やお盆、GWの早朝等に張って撮影を敢行されたそうですが、大変な手間暇だったでしょう。発想の勝利です。2012/07/13
たまきら
30
書庫整理中。90年代にCGも使わずに誰も映り込まない東京を撮影する、という不思議な写真集に出会い、すごくひかれた。廃墟じみた雰囲気が当時の自分の心を刺激したのかもしれない。いま、家で好きなだけグーグルで旅気分を味わえるけれど、やっぱり写真家さんの切り取ったものは面白いなあ。2020/05/14
マカロニ マカロン
23
個人の感想です:B。『ペルソナ・脳に潜む闇』(中野信子)の中で紹介されていた写真集。新宿、日本橋、銀座などの繁華街の風景写真だが、画面には一切の人影、車などがない。1990年~2000年にかけて主に正月とお盆の人の少ない早朝時を狙って撮られたのだろう。普段人が途切れることのない渋谷駅前から一切の人が消えるとなんと不気味な世界になるのか!車の走っていない高速道路が見せるSF的な景色はなんとも不気味。今から20~30年前の東京は高層ビルも少なくまだ空が広い。銀行の看板は皆統合してしまい現存する名前がない(笑)2021/08/21
ジュール リブレ
18
不思議な本でした。東京の街角、誰もいない。。。2013/03/30
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- 和書
- 密命征服課長 徳間文庫