内容説明
日本の漆に憧れ出版され、300年以上もヨーロッパで読まれてきた倣製漆器の技法書。当時の、東洋風とされるデザインの24枚の銅版画付。
目次
第1部 ジャパニング、ワニスなどの技法(最適のアルコール、ゴム、金属などの性質を知る;ワニスの作り方;ワニスを塗るすべての方法で正確に守るべき一般的な規則 ほか)
第2部 ギルディング、ラッカー塗りの技法(すべてにオイルで金箔を貼り、あらゆる気象条件に耐える;木材に金と銀の懸濁液を塗る;フレームの彫刻部分を形作ったり、盛り上げたりするのに適したペーストを作り、金塗りする方法 ほか)
第3部 メゾチントをガラスに描く、その他の技法(メゾチントをガラスに描く、またはガラスなしに描く方法;ガラスに転写する;男性や女性などの人物の描き方 ほか)
著者等紹介
井谷善惠[イタニヨシエ]
美術史家。専門は近代日本美術史、美術工芸史、特に明治期の輸出陶磁史および輸出漆工史、異文化交流史。東京藝術大学、多摩大学グローバルスタディーズ学部、金沢大学などの講師を歴任。1998年関西学院大学大学院文学研究科前期課程入学、2000年修了(修士)。2001年ロンドン大学アジア・アフリカ研究所大学院でM.A.(Distinction)取得。2006年オックスフォード大学大学院オリエント研究所より、博士号(Doctor of Philosophy)授与(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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