内容説明
紹鴎、利休、遠州…茶人たちの逸話と言葉。ここに茶道精神の原点がある。
目次
茶の美(わびの真義;わびの心 ほか)
茶の歴史(茶の木;茶の起源 ほか)
茶人のこころ(平常のこころ;茶の湯の道 ほか)
名器と名物(名物一種だにあらば、わび数寄するが本意なり;大燈国師の贋筆 ほか)
茶に生きた人たち(蜘蛛の糸;客ぶり ほか)
著者等紹介
井口海仙[イグチカイセン]
明治33(1900)年、裏千家13代圓能斎鉄中宗室の三男として京都に生まれる。本名は三郎。幽静庵と号す。同志社普通部を卒業後、大正11(1922)年、「茶道月報」を主宰し、大正14年、兄の無限斎(淡々斎)が裏千家14代を継承すると、その補佐役として活躍。以後、裏千家今日庵理事、淡交会専務理事などを歴任、大正・昭和の茶道界の隆盛に尽力した。昭和57(1982)年、81歳で歿。随筆のほか、多くの編著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りら
0
図書館で借りて読んだ。元々の本は、45年前に書かれたもの。しかし、今読んでも、ちっとも内容は古くない。文章もいたって読みやすい。温故知新とはまさにこのことかと瞠目するような名言が簡潔な解説とともに語られている。宗匠もおっしゃっているが、お茶に限らずこうした言葉は、いろいろなことに通じる。だらだら生きてる自分の身が引き締まる思いがした。道具についてもなんでもいいのを揃えるのがいいワケないというのは、ファッションでのブランド信仰のおかしさにも通じるところがあり、痛快であった。読んで良かった。2013/02/26