内容説明
刀匠・河内國平の鮮烈な生き方を、渾身の写真と文章で綴る待望の書。刀匠・河内國平と十五代樂吉衞門の対談など、日本刀のみならず日本の美意識に関する深い洞察が満載の一冊。あなたはこの本からどんなメッセージを受け取るだろうか。
目次
名刀に賭ける
教える・伝える
対談 上手になると消えてゆくもの―刀の世界、茶碗の世界(樂家第十五代・樂吉左衞門×河内家第十五代・河内國平)
著者等紹介
宮田昌彦[ミヤタマサヒコ]
1963.3大阪府茨木市に生まれる。1985.3大阪芸術大学芸術学部写真科卒業。1991.5宮田昌彦写真事務所設立。2000.4株式会社エムツーフォトに社名変更。2007.4社団法人日本広告写真家協会会員。2008.4大阪芸術大学芸術学部デザイン学科写真科目非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まふ
1
美しい写真と親方の言葉、巻末に樂茶碗の樂家15代樂吉左衛門氏との対談を収録。対談、外国と比べて日本がいい、というところは正直ちょっと難だなぁ、と思いつつも含蓄のある話もやはり多く。「門戸が広がると女性方が出てきて支えた」というお話に、ああ、なるほど、と思わされ、それと同時にその後が続かない、というのは、おそらくこれからまた刀もきちんと戦略を練っていかないと同じところに陥るだろうな、と考えてしまった。数寄者が茶碗よりも長く支えたが故にようやく今茶碗がとうの昔に乗り越えたところにきているのかもしれない。2016/03/23