脳科学者 ラモン・イ・カハル自伝―悪童から探求者へ

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  • サイズ B6判/ページ数 335p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784898063170
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0023

内容説明

ノーベル賞を受賞した脳科学者の破天荒な少年時代。スペインの誇る脳神経生理学の基礎を築いたカハルが自らの悪童ぶりを率直に打ち明け、独創性の大切さを語る前半生の自伝。

目次

幼年時代の始まり
生地訪問
幼年期の性格と教育
バルパルマス時代
アイエルベでの遊びと悪戯
芸術への夢
ハカでの下宿生活
勉学の不幸な結末
懲罰と進級試験
過激な悪戯
ウエスカへの転学
喧嘩と襲撃事件
絵画と小説
悪戯は続く
悪戯の代償
学業への復帰
興味の発展
無知の後悔
射学部への進学
魅力ある教授陣
青春期の情熱
キューバでの軍隊生活
マラリヤと教訓
スペインへの帰還
研究の始まり
死からの回避と結婚

著者等紹介

カハル,サンティアゴ・ラモン・イ[カハル,サンティアゴラモンイ][Cajal,Santiago Ramon y]
1852~1934。スペイン、アラゴン地方で生まれる。父から解剖学を学び、顕微鏡との出会いをきっかけに、脳神経の研究に熱中、それまで知られていなかった脳神経細胞「ニューロン」を明かにした。1906年イタリアのゴルジとともにノーベル生理学・医学賞を受賞。脳神経学の研究に多大な功績を残した

小鹿原健二[オガハラケンジ]
1924年(大正13年)、大阪市に生まれる。50年、京都大学医学部卒業。51年、京都大学医学部精神医学教室入局。その後各地で精神病院勤務。2009年現在、引退し自宅にて蟄居

萬年甫[マンネンハジメ]
1923年(大正12年)、千葉県津田沼に生まれる。47年、東京大学医学部卒業。48年、東京大学医学部附属脳研究施設で研究を始める。54年、東京大学大学院特別研究生の前期及び後期の課程を修了、東京大学助手。55‐57年、フランス政府給費留学生として滞仏。57年、東京大学講師。59年、同助教授。60年、東京医科歯科大学医学部助教授。63年、同教授。78年、フランス政府よりパルム・アカデミック・シュヴァリエ勲章を授けられる。83年、第24回藤原賞。87年4月、紫綬勲章。89年、東京医科歯科大学を定年退官し、名誉教授。93年4月、勲三等旭日中綬章。現在、昭和大学歯学部及び東邦大学医学部客員教授、脳解剖学専攻

後藤素規[ゴトウモトキ]
1946年(昭和21年)、大阪市に生まれる。71年、大阪大学基礎工学部卒業。78年、神戸大学医学部卒業、専攻は精神医学、精神分析学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

るすみら

1
今では定説になってる、中枢神経系はニューロン説!を唱えた人物の自伝。そのお方は、スペイン人のサンティアゴ・ラモン・イ・カハル(Santiago Ramon y Cajal  Ramonのoの上にアクセント)。1852年生1934年没。1906年にノーベル生理学・医学賞を受賞。当時カハルと異なる論を提唱していた、イタリアのゴルジも同年にノーベル賞を受賞。その時代の神経学界ののっぴきならない事情なんかが書いてあるかなと思って読んでみたら、そんなことは書いておらず。むー。早とちりでした。この本に罪はないのです。2009/03/26

ミニすけ

0
ニューロン説で、1906年にノーベル賞に輝いたスペインの脳科学者の自伝。教授職を得るまでの前半生のもので、「破天荒な」少年時代が中心。子供時代のカハールさんは、それはそれは悪いのなんの。周りの大人の、厳しい体罰にもこたえることはない。日本は黎明期にあたるが、スペインは、衰退期だったのだろう。その中で、スペインの教育や、役人の荒廃を憂いていて、その点も興味深い。2016/07/10

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