内容説明
20世紀における偉大な人物フロイトを、著者(米国の現代精神分析研究所初代所長)が、多くの資料と新事実によって、フロイト自身がつくりあげた英雄的イメージである虚像にせまり、その背景を探る。フロイトの心の奥底にメスを入れ、フロイトを脱神話化した画期的な研究書であり、興味つきない伝記ともなっている。
目次
第1部 フロイトの生涯:生後三十年間(傷多き幼年時代;少年時代から思春期へ;青年期・自己を求めて ほか)
第2部 精神分析学の誕生(ヨーゼフ・ブロイエルと心理療法の創案;ブロイエル、フロイトと『ヒステリー研究』:一八八六‐一八九五;ブロイエルとの訣別 ほか)
第3部 精神分析運動:一九〇二‐一九三九(精神分析運動:戦いのイメージ;アルフレッド・アドラー:最初の反論者;王とその騎士たち:協議会 ほか)
終わりなき精神分析:治療者としてのフロイト
著者等紹介
ブレーガー,ルイス[ブレーガー,ルイス][Breger,Louis]
カリフォルニア工科大学名誉教授。現代精神分析研究所の初代所長。35年以上にわたり、精神療法家、精神分析家としての実践を積み重ね、夢、人格発達、文学的解釈などの精神分析理論を扱った膨大な量の論文や書物を著している
後藤素規[ゴトウモトキ]
1978年神戸大学医学部卒業。専攻は精神医学、精神分析学。現職、大阪精神分析研究会
弘田洋二[ヒロタヨウジ]
1989年大阪市立大学大学院生活科学研究科後期博士課程単位取得退学。現職、大阪市立大学大学院創造都市研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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