内容説明
詩人が綴る珠玉のエッセイ集。人生という旅の時間を彩る愛するものたちの想い出。それは「過去」ではなく心の中に生き続ける「現在」だ。ローランサン、ジャコメッティ、サティ、デュラス、オースターそして夫・中村真一郎。
目次
1 絵と彫刻と映画の作者たち(ジャコメッティの庭;ジャコメッティのアトリエの壁 ほか)
2 詩と音楽の周辺(うたうように詩をよむ;蕪村の俳詩を朗読 ほか)
3 時間のいろどり(海の衣裳;パッド嫌い ほか)
4 老いと去りゆく人たち(神の花嫁になりしわが娘へ;突然にやってくる「死」 ほか)
5 追悼―夫・中村真一郎との日々(「わが亭主の肖像」;二十世紀の終りと共に―クリスマスに逝った夫、中村真一郎 ほか)