感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
志村真幸
1
著者は中国古典文学の研究者だが、ひょんなことから琉球資料に関わるようになったという。また鹿児島大学に所属しているため、薩摩についての資料も扱われている。 本書は、本草を通して琉球と中国の交流、江戸期の鳥の博物学、琉球、沖縄の茶の湯、薩摩の漢学、琉球と薩摩の書家の交流、「鹿児島八景」など、多様なテーマの文章を集めたもの。 個別には興味深いテーマが多いが、いかんせん、一冊の本としてはあまりにまとまりがない。また、調査・研究としても、途中経過を報告したようなものが多く、物足りない思いが残った。2021/01/24