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内容説明
99年2月1日、テレビ朝日『ニュースステーション』が、埼玉県所沢市の産廃焼却施設から放散される有害物質(主としてダイオキシン)による近隣一帯への被害を報道し、特に同市で栽培されているホウレン草などの野菜が汚染されていると受け取られるようなコメントをした。それに対しJA所沢市など生産者側が「風評被害」を訴えた。テレビ朝日はホウレン草ではなくてお茶だと訂正したがおさまらず、同社以外のいくつかのメディアも『ニュースステーション』や久米宏キャスターをあしざまにたたいた。ことの真相はどうなのか、そして問題の構造はどうなっているのか。
目次
第1部 ダイオキシン汚染地帯を歩く―脅かされる命と自然(所沢へ;“野菜騒動” ほか)
第2部 風も土も水も生命も破壊されて―健康被害者の訴え(豊かな自然の中で;野焼き ほか)
第3部 今、煙を止めなければ―地域の人々が語る汚染の実態(住民に聞く;野焼きの煙を発見して ほか)
第4部 所沢地域ミニコミ紙の奮闘―真実に挑むドン・キホーテ(ミニコミ紙の魅力を探る;鎖につながれたアヒル ほか)