内容説明
総括的にみると、第1部は「隠喩」を通して「意味」についての言語学的考察を行ない、それを文学作品における表現の解釈や、日常言語の理解に応用している。言語学における理論の発展や変遷が意味論から語用論、認知意味論へと順次、隠喩に関する理論に反映されている。第2部は社会言語学的に現代英語の変種に注目し、言語を社会的、文化的な現象として捉え、発話とコンテクストとの相関関係を視野に入れたトピックスについて考察している
目次
第1部 隠喩の理論と応用(隠喩と意味論;隠喩における類似性について;隠喩と語用論;隠喩と象徴―『聖書』からシェイクスピアへ;隠喩と語彙論;隠喩と認知意味論―『リチャード3世』における比喩表現)
第2部 現代英語の社会言語学的考察(文体とコンテクスト;現代英語の多様性;広告の英語;広告における意味の生成;教育的文体論)
著者等紹介
石川淑子[イシカワヨシコ]
1957年青山学院大学文学部英米文学科卒業。1963年青山学院大学大学院文学研究科修了(修士)。1967年ハワイ大学大学院言語学科修了(M.A.)(East‐West Center Programによる)。現在、相模女子大学英語英米文学科教授。意味論・文体論専攻
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