感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
保山ひャン
1
ブラッドベリが、好きな作家としてあげているユードラ・ウェルティー。20世紀のミシシッピの女流作家で、言葉遊びが特徴だそうだが、この本も、全編がひとりの女性の饒舌な語りで綴られる笑いに満ちた作品だった。ダニエル叔父は気前がよくて、自分の持っているものをすぐに人にあげてしまう癖がある。あまりにもひどいので親の指図で精神病院に放り込まれたりもした。後半、彼の妻が雷の日に死んだ事件で、殺しの容疑をかけられて裁判になるが、そのありさまは、まるで不思議の国のアリスの裁判シーンみたいなドタバタになる。これは面白い。2016/05/18
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- 和書
- 伏流捜査 祥伝社文庫