内容説明
「店のキャパシティーに適正規模の顧客数を合わせれば、顧客満足度の高いサービスが実践できます。顧客サービスを充実させることで、客単価と粗利益率がアップするのです」―。これが弱者の戦略。現在の地域店チャネルを代表する3人の経営者、「セブンプラザ」山口社長、「でんかのヤマグチ」山口社長、「アトム電器チェーン」井坂社長から、強者(大型量販店)と戦うための基本的な考え方、具体的な戦略・戦術を丹念に取材し、一冊の本にまとめた。
目次
第1章 セブンプラザの勝ち続ける経営(セブンプラザの経営哲学の原点;「かかりつけの電器店」;経営の「幹」を育てるセブンプラザの「再生」術 ほか)
第2章 でんかのヤマグチ「高粗利益経営の鉄則」(売り上げ減でもしっかり増益;ヤマグチ経営の真髄とは)
第3章 アトムの弱小店でも勝てる仕組みづくり(アトムが支持される理由;アトムが編み出した驚異の販促手法;「零細店でも必ず勝てる」アトムの戦略)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sushiboy
1
★★★★★:セブンの社長の徹底振りがスゴイです。興奮、感動しました。電器店に限らず中小企業、いやパパママストアの経営者は必読の良書。小でも大に勝つ方法はある!!この1点に集約される大きな仮説の検証方法を、登場人物たちが徹底的に解説してくれます。図書館で借りたけど、近いうちに買い直します。2009/01/15
ぱんぷきん
0
弱者が生き残る戦略として、大企業と同じ条件で勝負しないというのは、どの業界であっても同じ。しかし、仕入れ値などが絡んでくる以上口で言うほど簡単なことではない。本書では三社の差別化戦略を明らかにしており、価格差が如実に影響する業界であるにも関わらず、いかにして大手に対抗しているかが具体的に示されていた。狭いスペースの有効活用、力を入れる商品の選択など、本書を読んで初めて知ることも多く、感心させられた。本書に掲載された三社の間でも、大手に対抗する手段が全く同じ結論にならないところが興味深い。 2017/11/10
たらちゃん
0
巨大な量販店に小さな零細店はどう挑むのか?そこに隠された答えは「差別化」である。人と同じ事をしていては勝てない。人がしていない事を徹底的に実行する。これが弱者の戦い方である。2016/08/17