内容説明
これまで、業務システムの再構築は従来とは異なるシステム構築技法が必要となるため、一般的には、膨大な費用と期間が必要と考えられてきた。しかし実際はデータさえ準備されていれば本当に1週間程度で「サプライチェーン管理実行システム」を構築することができるのである。したがって投資費用も、それにより得られる効果に比べるとほんのわずかといえるほど小さなものである。本書は、このシステム構築手順を具体的に示した初めての解説書である。企業の情報部門の方々はもちろん、物流現場の方々、そして「本当の実時間対応システムとは何か?」を知りたいと願っている研究者、学生の方々に是非読んで頂きたい。そして、本書がSCMの導入を加速し、「真のITを導入した企業は必ず勝ち残るのだ!」ということを証明して行くことを期待している。
目次
第1章 SCM実行システム構築体験記―Mロジスティクス社の導入体験記:(佐藤課長)
第2章 SCM実行システムの概要
第3章 最短期間で業務革新(BPR)を実行する―サプライチェーン実行システム導入手順
第4章 システムの概要と構成
第5章 応用編
第6章 技術編(APPENDIX)
著者等紹介
井上春樹[イノウエハルキ]
日立エンジニアリング副技師長、技術士(情報工学)、岩手県立大学フソトウエア情報学研究科所属。1977年東北大学工学部卒。’85年米国ニュージャージ工科大学大学院で並列問題、非線型問題を研究。その後、米国で大規模CIM、SCMシステムを開発、適用を実施。帰国後AI、ファジィ、ニューロなどを応用したシステムを多数開発し、各種論文賞、省エネルギー賞、発明賞を受賞。’92年流通SCMコンソーシアムを組織し、SCM/ITSシステムの研究、開発を開始。’95年産業用超並列コンピュータ研究会を発足させ開発を開始。現在は、総合化SCMと超並列コンピュータに関するコンサルティング、講演を活発に実施中。著書に「実践サプライチェーン経営革命」など
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