内容説明
ボリビア共和国・タリーハ州に生まれ育ったオスカルは、ボリビアの雄大な大地、風、光、雨、樹々に鳥たち、そしてそこに生きる人々を深く愛し、湧き上がる想いを“詩”にのこしていきました。それらの作品の数々は、彼の死後四十年を経ても、清冽な印象を放って南米の人々の心に刻まれています。日本からは遠く離れた遙かなるボリビア、その国に根ざした詩人の魂を紹介します。
目次
1 タリーハの太陽の下
2 雨と大地の詩
3 子どもたちのための詩・百選
4 大地に息づく詩
5 紙上のサーカス
6 砂糖菓子の夢
著者等紹介
アルファロ,オスカル[アルファロ,オスカル][Alfaro,Oscar]
1921年ボリビア共和国・タリーハに生まれる。小学生の頃より詩作を始め、高校時代には演劇部を主宰。その詩、脚本は数々のコンクールにて高い評価を得てきた。父親の強い勧めにより、大学は法学部へ進むがなじめずに中退。以後文学の道を志す。1954年ファニーと結婚。主都ラパスにおいて小学校教諭として働きながら文筆業、創作活動を続け、評論家・作家としての地位を築く。1956年ボリビア文学賞・詩部門において、また、1963年には短編小説部門において金賞を受賞するが、ひと月後妻と母、2児を遺して心疾患により急逝。享年42歳
菱本早苗[ヒシモトサナエ]
1959年茨城県生まれ。1990年ケーナ奏者である夫とともにボリビアに渡り、滞在中にオスカルを知る。1998年帰国。現在2児の母
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感想・レビュー
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新田新一
17
ボリビアの国民的な詩人オスカル・アルファロの詩集。著者が愛情をこめて書いた本であることが伝わってきて、読みながら心を揺さぶられました。文学者として生活するのは難しく、ジャーナリストなどの仕事をしながら、詩を書く情熱を失わなかったオスカルの生涯には、清冽なものを感じます。色々な詩が載っているのですが、短詩が特に心に響きました。一つ紹介します。「とがったお鼻を地中にかくし/ふさふさの/みどりの髪の美少女は/はじらいに/頬をほんのり染めている」「にんじん」という題の詩です。瑞々しくて愛らしい詩だと思いました。2024/02/12




