内容説明
この物語は、中国の広西に広く伝わる民話です。ある日のこと、若者が河原で、いまにもカラカラに乾いて死にそうな巻貝をみつけます。かわいそうに思った若者は巻貝を拾って帰ると、水ガメに入れてやりました。水ガメの中で生気をとりもどした巻貝は、美しい娘に生まれ変わり、若者と愛し合うようになり、やがてふたりは夫婦になりました。この話を聞いた県知事は、権力をかさに巻貝の娘を手に入れようとたくらみます。巻貝の娘と若者は、あくまで反抗しましたが、ついに抵抗しきれなくなり、子供たちと一緒に漓江に身を投げ、巻貝の形をした山とカエルの形をした岩に変ってしまいました。