内容説明
ポル・ポト時代とは何だったのか。私たちはそこに何を学ぶべきなのか?―人間存在の深淵を見つめて。
目次
トゥール・スレン虐殺博物館
鉄格子の教室
処刑場チュン・エク
ジェノサイドを記録する
キリング・フィールドを巡る
プノンペン
クメール・ルージュの誕生
カンボジア報道を読む
証言
強国のはざまで
戦場カメラマン
戦慄の理想社会
虐殺の背景
映像の中のクメール・ルージュ
アン・チュリアンさんとの対話
著者等紹介
波田野直樹[ハタノナオキ]
1948年、東京都生まれ。ウェブサイト『アンコール遺跡群フォトギャラリー』主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひとみ
1
以前ポルポトの伝記を読んだので時代の流れは知っていたが、本書は写真を交えつつかつての跡地をめぐったり関係者の話を聞いたりしており、現代にも残る問題であることを知れた。ポルポト時代を掘り起こさず、忘れていくことで過去のものとしようとするカンボジア人の諦念や温和さは日本人にも通ずるところがあるような気がしている。ロシアの影響を受けた中国の影響を受けたベトナムの影響を受けた小国カンボジアの、未熟な政治体制ゆえに起きた悲劇。現代国家でも同様の政治体制の国はあるし、先進国も他人事じゃない……。2023/11/25
あわうみ
1
作者目線で調べたこと考えたことがつらつら書いてある内容で、カンボジアの歴史を知る入口として読む本ではなかったです。2017/03/22