内容説明
台湾の運命は、今や確実に台湾住民の手に握られることになった。それは困難な民主化の過程を経て得られたものである。本省人初の台湾総統が誕生したとき、国民党長老や保守派は実権のない総統の下での集団指導体制を期待した。一方、議会の全面改選、国際舞台への復帰などをめざす李登輝は強力なリーダーシップを求めた。だが、大胆な政治改革は熾烈な権力闘争を招かざるをえない。次々と布陣を変えて展開される政治ドラマの内幕を、台湾の女性記者が生き生きと描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュンジュン
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            総統選挙が毎回お祭りのように盛り上がるのは、与えられたからではなく勝ち取ったからだろう。その民主革命を成し遂げた李登輝の苦闘を描く。ただ残念なのは、92年までの挑戦途中までしか描かれていない(最終的に2000年まで在職)。2018/09/03
          
        カワサキゴロー
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            民主化への李登輝の行動、判断を知りたくて読んだが、民主化手前で終わった。ただ、あと少しまできた。  国民党と国家の一体化を引き剥がし、国家の下に国民党を置くことが、台湾の民主化における政争だったのだろうと感じた。  李登輝は失敗や一時妥協もしながら、根本的使命は曲げずに、とにかく人の意見を聞き、最後に決断をやり抜く。  2022/07/24
          
        

              
              
              

