内容説明
「国境」という名の重たいベールを押し分けて、ピースボートは北の島を訪れた。そこには第二次大戦後日本が置き去りにしてきた多くのコリアンの人たちが、懸命に生きていた。ソ連の解体と混乱の中で、人々はどのように暮らしているのか、四島返還問題をどう受け止めているのか、若者は日本をどう見ているのか、など普通の人々の素顔を四度の渡航体験を通して生き生きと描く。
目次
第1章 宗谷岬の彼方へ
第2章 ペレストロイカの風が吹く
第3章 クーデター騒ぎのあと
第4章 根室海峡の向こう側
第5章 ある夫妻の人生
第6章 未知の島から現実の島へ
付録 日露領土問題の歴史に関する日本国外務省とロシア連邦外務省の共同作成資料集「序文」