内容説明
人麿、旅人、憶良、大津、家持たち万葉びとへの重層的エッセイ集。『土屋文明紀行』につづく珠玉の一冊!
目次
1 大伯皇女の歌二首に寄せて
2 歌詠なき天平の一時期のこと
3 献歌なき敗者大伴家持
4 万葉集
5 咲く花の散り去るごとき
6 ちはやぶる神の御坂
7 自ら経き死りし時
8 『万葉へ』読後
9 壱師の花
10 かたかごの花
11 『佐伯今毛人』
12 其彼母毛
13 『万葉集の鑑賞及び其批評』をめぐって
14 東歌二首
15 「家人」考
16 網代木考
17 馬酔木の花
18 花のしたにて
19 梅の花ひとりみつつや
20 駒をつなぎて
21 久都彼気和我世
22 袖交へし君
23 結びし紐