内容説明
職場で実際に起きている対応の難しいケースをできるだけリアルに再現した質問を設定しています。「対応のポイント」と「絶対NGなこと」を整理し、平易で具体的な解決策を提示。労働新聞社WEBに連載しているQ&Aを元にしたインタビュー形式の動画『これで解決!シゴトとココロの問題』をベースとして書籍化しています。本人と組織の双方の利害のバランスを考慮しつつ、産業医を始めとする産業保健スタッフ、人事・労務、心理職など多角的な視点に立って解説しています。
目次
第1章 最近のシゴトとココロの問題~産業医と公認心理師の対談~(コロナ禍を経験し、これまでと変わってきたこと;「適応障害」診断書増加への対応;関係者の連携はどうはかるべきか;産業医が見る最近の傾向)
第2章 事例で考える シゴトとココロの問題(診断書の内容をきちんと確認する;躁状態でないときに治療勧奨を;問題にする前に丁寧に話を聞く;もみ消さず訴えに真摯に向き合う;コミュニケーションのずれ解消へ;労いと評価をきちんと伝える;惨事ストレスの高得点者探す;信頼築きグループの歪み改善へ;本人の特性踏まえた対応を;本人の意思確かめ公正な調査を;斜めの関係活用し健診糸口に;上司に直接話す機会提案を;ストレスの原因丁寧に傾聴を;定期健診の機会を活用へ;自己主張訓練が有効に;失敗続きの新人がADHDの診断書;上司が交際迫り抑うつ状態に;新入社員が上司から圧力?;新入社員が叱られて泣く;検品ミス多発で発達障害疑う;店長がバイトを怒鳴りつける?;栄転した部長にクレーム続出;コロハラでうつ病に?;テレワークでメンタル不調増加;セクハラで取引先から訴え;同性愛バラされ体調不良に;テレワークで夫婦仲悪化;パワハラ受け休職後復帰の注意点;空気が読めないトラブル社員;持ち場離れる社員に困惑)
著者等紹介
廣川進[ヒロカワススム]
1959年、東京生まれ。現在、法政大学キャリアデザイン学部教授(文学博士)。日本キャリア・カウンセリング学会(旧・日本産業カウンセリング学会)初代会長。公認心理師、臨床心理士、シニア産業カウンセラー、2級キャリア・コンサルティング技能士、海上保安庁メンタルヘルス・惨事ストレス対策アドバイザー・パワハラ防止対策委員。出版社に約20年勤務し、雑誌編集、人事、衛生管理者、ヘルスケア等の担当業務を経験して2001年退社。その後、大正大学臨床心理学科教授として13年間、臨床心理士を養成する傍ら、海上保安庁、国立国会図書館、千葉県庁(復職支援プロジェクト)等の官公庁や民間企業で心理カウンセラー、職場メンタルヘルスのコンサルタントとして勤務してきた。海上保安庁、警察大学校、警視庁、県警や企業でのメンタルヘルス、モチベーション向上等の研修講師、ストレスチェックの組織分析のフィードバック等も行っている。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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