内容説明
墜落してもフルハーネスを着用していれば安全だと思っていませんか? 実際はフルハーネスで20分以上の宙づり状態になると、腿ベルトが大腿静脈を圧迫して血流を止め、脳と心臓に致命的損傷を与える可能性があります。フルハーネスでも救出されるまで延命措置が必要です。また、ロープ高所作業は高度なロープ操作技術が要求されますが、特別教育の実技時間ではこのような技術の習得は不可能です。レスキュー計画ができない作業はしてはなりません。本書は、フルハーネスの正しい使い方と高所作業の安全についての疑問を83ノQ&Aで解説。フルハーネスの完全義務化を受けて、既刊「高所作業の基礎知識」を全面的に見直しました。墜落災害防止の一助となる一冊です。
目次
第1部 フルハーネスの正しい使い方(第1章 墜落制止用器具の規格;第2章 ハーネスの「正しい」装着の仕方;第3章 墜落安全距離について;第4章 安全ブロック・ロリップを使用する場合;第5章 墜落災害発生に伴う救助体制と延命措置;第6章 梁上移動時の二丁掛けの方法・移動時の注意)
第2部 ロープ高所作業の安全(第1章 ロープ高所作業の基礎知識;第2章 ロープ高所作業における危険の防止のための規定(平成28年1月1日施行))
著者等紹介
菊一功[キクイチイサオ]
労働省(現厚生労働省)に労働基準監督官として入省。北海道局滝川署および福島局会津署に赴任。小田原・横須賀・川崎南・横浜北各署にて労働基準監督署長を歴任(平成16年3月退官)。平成16年4月 みなとみらい労働法務事務所開設。社会保険労務士登録(特定社会保険労務士)。安全総合調査研究会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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