内容説明
決して許されることのない恋―。滝口入道と中宮の曹司横笛の悲恋物語は当時平安貴族の中でも異例の事件であった。滝口入道は全てを捨て出家した…。「平家物語」第十巻をもとに書き下ろした歴史小説。
目次
「滝口入道」現代語版
不朽の名作「滝口入道」
横笛説話物語
著者等紹介
高山樗牛[タカヤマチョギュウ]
明治4年山形県鶴岡市に生まれる。本名、林次郎。後に父の兄、高山久平氏の養子となる。明治15年養父、福島県庁勤務により、福島へ移り県立福島中学校(現県立安積高等学校)入学。明治21年仙台旧制第二高等学校予科入学。明治23年樗牛号使用。明治26年東大哲学科入学。同年冬、歴史小説「滝口入道」を20日間で書き上げ読売新聞の懸賞に応募し、2位入賞となる。明治28年赤門派の先輩、友人らと雑誌「帝国文学」を発行。雑誌「太陽」の文芸詳論を担当。明治30年雑誌「太陽」の主幹となる。明治35年学位授与,文学博士となる。同年12月24日没
開東新[カイトウアラタ]
1919年新潟県生まれ。1939年福岡県立安積中学校卒業。1942年師範学校中等学校教員免許状取得(国語)文部省。1943年公立中学校勤務(在職37年間)。1979年退職後文筆活動に入る
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