内容説明
噴火の猛威に突如遭遇した人々。被災者サイドから書かれた現地報告は、国立公園として美しく復興した現代にも、生々しく惨状を訴えかけてくる。大事なことは、それを正しく認識し、貴重な布石とし、防災や救済活動に対する個人レベルでの関心を高めていくことではないだろうか。
目次
新磐梯紀行(大災害、世界に打電―「バンダイサンハレツフンカセリ」;不正確な錦絵に不満―実地見聞のため現地へ;荷車の手配に難渋―降りる駅は、本宮か、郡山か;猪苗代から避難者も―最初の宿泊地は熱海温泉;猪苗代湖を遠望―沼上洞門出口の大瀑布;湖上交通の要衝と議論―船で行くか陸行きにするか;絵でも及ばぬ風情―磐梯山の全容を望む;猪苗代湖、今の姿に―大同年間の大爆発;宿の確保に一苦労―宿舎はウナギ屋;明暗分けた土石流―猪苗代町内では、思いの外、死者が出なかった ほか)
磐梯紀行
著者等紹介
小桧山六郎[コビヤマロクロウ]
1946年福島県会津坂下町に生まれる。1964年福島県立喜多方高等学校卒業。1968年亜細亜大学経済学部卒業。1981年仏教大学学芸員課程修了。主な著書に歴春ブックレット9「磐梯山」歴史春秋社 1993、歴春ブックレット7「猪苗代湖」歴史春秋社 1993、「福島県の不思議事典」新人物往来社 1993
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