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内容説明
軍を退役し、故郷に戻ったアマディを待っていたのは、クーデターとそれに続く内戦であった。今は一市民であるとは言え、否応なく戦争はアマディを巻き込んでゆく。反ビアフラ主義者との嫌疑により投獄され辛酸をなめた作家のビアフラ戦争の記録。
目次
ザリアよさらば
敵には顔がある
ストロング・ハウス
訓練キャンプ
ビアフラの土地
死の穴
ブランクスン氏
贄沢の一週間
オーガスティン
死の準備
狂人と同性愛者
聖地
ベンジャミン・アデクンレ大佐
ポート・ハーコート
空港にて
アホアダ
最後の探索
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
2
アフリカの大国ナイジェリアで、1960年代後半に発生した東部州の分離独立紛争「ビアフラ戦争」下での、著者の経験を小説化した作品。東部出身ながら、独立を望む東部の多数派イボ族とは異なる、東部独立に反対する少数部族出身の作者から見たビアフラ戦争は、日本でも知られるフォーサイズのノンフィクション「ビアフラ物語」とは真逆の世界。分離独立直前までナイジェリア連邦軍将校だった著者は、ビアフラ当局から危険人物視されて逮捕される事も度々。怨恨絡みの密告による逮捕、家族からの身代金目当ての逮捕等、ビアフラ側も腐敗していた。2024/07/02