内容説明
和辻哲郎『沙門道元』…わが国において哲学的思索をこころみた最初の思想家として、道元を現代に新しく生かした歴史的著述。竹内義範『教行信証の哲学』…親鸞の主著『教行信証』を実存主義哲学の光のもとで解釈しようとした意欲的なこころみの書。著者は本書出版にあたり改訂の筆を入れている。
目次
沙門道元(序言;道元の修行時代;説法開始;修行の方法と目的;親鸞の慈悲と道元の慈悲;道徳への関心;社会問題との関係;芸術への非難;道元の「真理」)
教行信証の哲学(教行信証への通路;三願転入の問題;第十九願の解明;第二十願の解明)