感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
二人娘の父
5
2019年に失火からの焼失という惨事を経て、今年、新しい首里城正殿が再建される。この機会に漫画でその歴史を辿れる「首里城ものががり」を読む。作画は新里堅進。「ソウルサーチン」の新里堅進である。しかし絵の表情、タッチは非常に柔らかく、沖縄戦を描くものとは違う。実に幅広い技術を持った作家であることが分かる。内容的には、琉球王朝を中心にした琉球の歴史を優しく学べるものになっていて、たいへん有意義だった。2025/09/15
ビシャカナ
0
首里城を軸に琉球王朝の歴史をたどる。箇条書き的な面もあるが、情感ある描写もある。琉球にも戦国時代があり、長らく争いが続き、先頭諸島へ親交もした。阿麻和利のように風雲児もいた。そして暗君もいれば名君もいて世添御殿のように実権を握る国母もいた。琉球の歴史は決して平和ばかりではない。琉球にも神社や寺も昔からある一方で、伝統宗教が強い力もあるなど日本ととは違う、琉球独自の世界観も面白い。2023/08/24




