内容説明
創ることに真摯に向き合ってきた作者の、身体と魂から生まれた珠玉の一冊。
目次
命
想像力
生む
魂
輝き
著者等紹介
永井一正[ナガイカズマサ]
グラフィックデザイナー。1929年大阪に生まれる。1951年東京藝術大学彫刻科中退。1960年日本デザインセンター創設に参加。1975年に代表取締役社長就任、現在は最高顧問。JADGA特別顧問、日本デザイン振興会会長。札幌冬季オリンピックをはじめ博覧会や企業のマーク、ポスターを多数手がける。80年代後半より、動植物をモチーフとした「LIFE」シリーズをつくりはじめ、2003年より銅版画へと展開。毎日デザイン賞、芸術選奨文部大臣賞、紫綬褒章、旭日小綬章、ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ金賞など国内外での受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
73
日本を代表するグラフィック・デザイナー。作品はニューヨーク近代美術館・東京国立近代美術館などに収蔵。見開き左側に銅版画、右側に短い言葉から成る。さまざまないのちを描くことで真理や永遠を描こうとする。生命に対する畏敬の念から生かされていることに感謝しているが、心の空洞のような飢餓感から生きものを描く。新たなものを創造するには既成概念を捨て自分自身を裏切りすべてを捨て去ること。個性化され自分のアイデンティティから発しないと世界に届かない。老いを充実させることは、心を充実させることにかかっている。御年91歳。2020/10/21
けんとまん1007
45
芸術であり、まさに哲学。タイトルの「いきることば」が沁みる。いのちへの畏怖と、あたたかな眼差しが交錯する。何気ない平易な言葉で紡がれているからこそ、伝わってくる深さが違う。一番、心に響いた言葉は「末梢神経を刺激するものが多くなっている。そこに気持ちよさはあっても、心には響かない。」。ここに拘り続けたい。2022/10/18
たっきー
8
今に生きることを大事にしている人の言葉。重みがある。とどまることなく、過去にとらわれることなく毎日を過ごしたいと思わされた。2016/03/19
かりん
6
5:《不可思議な銅版画と、凛と立つことば。》ギャラリーショップでひとめぼれ。銅版画の横にシンプルながら凛と立つことばが並んでいて、すーっと入ってきました。動物と植物とが一体となったような不思議な世界観の銅版画。また、元々グラフィックデザインをしていた人らしい、一見普通のことばの先にも届ける先の私たちが見えている感じに惹かれました。「つたなくてもいい。一生懸命は尊い。」「(前略)うんと上手になって自由を得るか、下手でもとらわれない自由を得るか。」「創作は、自分を狭めていくことでしか開けていかない。」など。2015/05/31
Yoshie S
4
私は雑念が多いなぁ、と改めて感じる。断捨離にも茶の湯の世界にも通じる世界観。ぎゅっと小さくなってみたらいいのだと思う。2016/03/13
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