内容説明
人心乱れし時、我ふたたび現れん。咲くことを忘れた大和撫子へ…。輪廻転生を繰り返しながら時代を渡り歩く寂光の姫君、月は江戸の世で上田秋成と出会う。雨上がりの朧なる月の下、様々に語られる悲しく切なく儚い物語。静御前の末裔、衝撃のデビュー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
25
月姫さん初読み…と言うより、存在を初めて知りました。プロフを見ると、静御前の末裔とか。とても幻想的な物語の描き方。時代物なのにわかりやすい言葉で記されているので、その世界に入り込みやすかった。もう少し重々しくても良い気もしたけど。作者がどんな人かわからないところがまた作品を盛り立てるような気もするし…。月姫さんは現代の白拍子とも呼ばれているらしい。他の作品もあるのかしら?興味をひかれた作家さんでもあります。この作品、文字で追うのもよいけれど、紙芝居に仕立てて大人向けに語ったらとっても良いような気もします。2011/11/04
ヒロ@いつも心に太陽を!
14
著者が「静御前の末裔」という帯に釣られた(・ω・)私好みの不思議で幻想的なお話みたいだったので読みはじめてみたもの、いまいち文章になじめず途中で挫折。今度またチャレンジしてみるかもしれない。2012/03/18