著者等紹介
ヴァンジ,ジュリアーノ[ヴァンジ,ジュリアーノ]
1931年フィレンツェ郊外の生まれ。マリノ・マリーニ、ジャコモ・マンズー、ペリクレ・ファッツィーニ、エミリオ・グレコらに続いて、今、イタリアで最も評価の高い具象彫刻家。青年期のブロンズ像の作品にはじまり、極限状態の人間の姿を鋭くとらえた三十代後半の作品。四十代後半からの、象嵌(ぞうがん)という伝統技法を駆使して、木、石、金属など異なる素材の特徴を生かしながら、神秘的で重厚な芸術性が宿る造形。さらに、色彩を取り入れて多様な表現を試みた作品群。一貫して、より本質的な具象表現と対峙してきたヴァンジは、新世紀をになう代表者として、これからの具象彫刻のあり方を明確な意志をもって提示している。また、エスキースから本制作まで必ず自らの手で行い、一点制作を貫いている
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