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出版社内容情報
画家の生涯、人生を絵画とあわせて紹介する、コンパクトなシリーズ。読んでも、画集として眺めても納得の本。
エゴン・シーレ/竹久夢二/アルフォンス・ミュシャ/フェルメール/エルテ/ターナー/モネ/ギュスターヴ・モロー/ゴーガン/ゴッホ(2002年2月発売)
内容説明
画家マチス、マルケ、ルオーを育て、プルースト、ブルトンに影響を与えた孤高の象徴画家モロー。絵画の世界のみならず、文学者にも圧倒的な支持を得た幻想芸術の全貌を文学者・鹿島茂が解き明かす。
目次
序章 孤高の芸術家
第1章 ロマン派からの出発
第2章 モロー芸術の確立
第3章 世紀末文芸への衝撃
第4章 モローの女性観
第5章 モローを継ぐものたち
著者等紹介
鹿島茂[カシマシゲル]
1949年、神奈川県横浜市生れ。73年東京大学文学部仏文科卒業。78年同大学大学院修了。共立女子大学文芸学部教授。専門は19世紀フランスの小説と社会。91年『馬車が買いたい!』でサントリー学芸賞、96年『子供より古書が大事と思いたい』で講談社エッセイ賞、99年『愛書狂』でゲスナー賞をそれぞれ受賞。また2000年には『パリ風俗』で読売文学賞評論・伝記賞を受賞した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nat
19
この頃、興味をもっているギュスターヴ モローについて詳しく知ることができた。『ユピテルとサメレー』を見にギュスターヴ モロー美術館へ行きたい。絵が大きくて見やすくてよかった。2020/02/14
YO)))
9
ユイスマンス「さかしま」のサブテキストとして。同時代のフランスの文人、後世のシュルレアリストからの絶大なリスペクトに驚き。デカダンをレペゼンする存在としてアイドル的な人気を誇っていたのですね。まったく個人的な話になりますが、高校生のときにベルベットアンダーグラウンド&ニコの「ファムファタール」を聴いてから、「ヘロデ王の前で踊るサロメ」に辿り着くまでの心の旅路に思いを馳せたりもしました。2013/12/14
Royalblue
8
ドラクロワらのインスパイアから聖書と神話の混淆を経て世紀末芸術を彩ったモロー。当時の文学者にも多大なる影響を与え、プルーストは大作”失われた時を求めて”の着想にモローの絵を当て嵌めたと記述がある。図らずも文壇から称賛を浴びる一方、絵画作品が文学的であるという評価には本人としては必ずしも好ましいものではなかったらしい。絵画としての絵画と文学的な絵画の違いは少なくとも私には解釈が難しい。→2016/02/12
zumi
7
蓮實重彦『ボヴァリー夫人論』が出るので、急いでフローベール『ボヴァリー夫人』を読まねばならないのだが、フローベールに影響を与えたと言われるモローの絵に興味があり、かつフォロワーさんの影響もあって読んでみた。モローの描く女性はある意味で男性的で魅力的なんですな。しかも筋肉が何故か妖艶なんですよね。日本で言うなら『源氏物語』の六条御息所のような独特の雰囲気に惹かれますね。《一角獣たち》はルイ・マルの「ブラックムーン」っぽい。2013/12/02
クサバナリスト
6
パナソニック汐留ミュージアムのモロー展に行くための予習。2019/05/02
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