近代未刊史料叢書<br> 近代外交回顧録 〈第2巻〉

  • ポイントキャンペーン

近代未刊史料叢書
近代外交回顧録 〈第2巻〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 352p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784897149875
  • NDC分類 319.1
  • Cコード C3321

出版社内容情報

◎近代外交の転換に深くかかわる外交家たちの回顧録。未刊行の貴重史料。

◆第2巻◆ 収録史料

5.金子堅太郎「日露講和ニ関シ米国ニ於ケル余ノ活動ニ就テ」(昭和14年1月) 金子堅太郎(1853~1942)は、日露戦争当時渡米し、ハーバード大学同窓のローズベルト大統領をはじめアメリカにおける人脈をフルに生かして親日世論の形成に奮闘した。その間の活動を語ったものが本談話。日露をめぐる列強の水面下の動きなど興味深い話も語られる。戦時の外務省と別ルートによる外交折衝について伝える史料である。

6.竹下勇「日露戦争当時『ルーズヴェルト』大統領トノ交遊其他雑感(昭和15年2月) 竹下勇(1869~1949)は、連合艦隊司令長官など歴任した海軍大将。彼は日露戦争当時、アメリカ駐在公使館付武官であった。また1919年(大正8)のパリ講和会議には日本全権随員として加わり、翌年には国際連盟海軍代表に就任するなど外交において重要な活動をした。その間のローズベルト大統領との交遊などを語った記録が本談話である。

7.明石元二郎「落花流水」(昭和13年5月) 政府の密命を帯びて日露戦争当時、欧州で活動した明石元二郎(1864~1919)の手記。後方撹乱の一環としてロシア革命派を側面から支援し、背後からロシア軍の動きを牽制した。その活動は伊藤博文から「10個師団分」に相当すると評価された。その活動の全貌を明らかにする手記。

8.倉知鉄吉「韓国併合ノ経緯」(昭和14年11月) 倉知鉄吉(1870~1944)は、外交官として外務省政務局長、外務次官を歴任し、後に貴族院勅撰議員となった。伊藤博文から信任され、日韓併合にはその準備委員として外交関係の原案を起草した。日韓併合に実務者として携わった人物がその経緯について語った貴重な談話である。

9.船越光之丞「日独開戦当時ノ思出 附録 落葉集(随筆)」(昭和13年10月) 船越光之丞(1867~1942)は、第一次大戦開戦時、ドイツ駐在大使館に勤務していた。その際の日本がドイツに宣戦した当時の大使館の様子を伝える談話。政府の宣戦決定とそれがもたらした数々の難問をめぐって、本省と大使館の確執が具体的に語られている。また米国勤務時代における星亨との交流に関する談話も収録されている。

最近チェックした商品