目次
序章(明治時代45年間の俯瞰;日本ワイン誕生から現在のワイナリーまでの流れ)
第1章 ワインの定義と明治時代以前のワイン造り(何がワインで何がワインでないのか;明治時代以前のワイン造りの記録 ほか)
第2章 明治時代のワイン造りの動き(第1期:幕末~明治初年(萌芽期)
第2期:明治3年~20年(官主導期) ほか)
第3章 明治時代のワインを取り巻く環境(ワイン醸造における技術と化学;フィロキセラによる葡萄の被害 ほか)
第4章 甲州葡萄の伝来(南コーカサスで誕生し中央アジアへ;中央アジアから中国へ ほか)
著者等紹介
仲田道弘[ナカダミチヒロ]
1959年山梨県生まれ。甲府一高、筑波大学社会学類卒業後、山梨県庁入庁。89年三井物産(株)派遣研修。翌90年から25年以上にわたり、ワイン産業の振興に携わる。行政マンとして、「品質」「マーケティング」「デザイン」「地域ブランド」「輸出」「観光」など、山梨ワインを様々な視点から後押ししてきた。観光部理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
1
ふむ2020/02/03
田中はにわ
1
山梨県庁勤務の筆者が、山梨県を中心とした、明治期の日本ワイン誕生の歴史をまとめている。多くの文献にあたっており、今後、日本ワインの歴史を考えるうえで、外せない一冊。資料の紹介が多いなかで、ひとつ重要な指摘は、日本も他のニューワールドと同様、その歴史のはじまりに甘口ワインがある、というものだ。が、この歴史を読んでいると、そこにキリスト教が全く登場しない、ということが逆に、ニューワールドのなかでの、日本の特異点、として感じられた。2018/07/09