内容説明
ペルー日系人社会の中で初めて叙階した加藤マヌエル神父は、極貧の環境で生を受けた。さらに貧しい人々に愛を与える母親の教えを実践し清貧を貫いた生涯は、ペルー日系社会の至宝である。戦後、日系人を精神的に導いた宣教師の波乱に満ちた人生を描く。
目次
1章 幼少時代
2章 カトリックとの出会い
3章 カナダ留学
4章 日本での修道生活
5章 日本での宣教
6章 ペルーへの帰国
7章 托鉢の旅
8章 小さな神の御業
9章 夢のつづき
10章 愛の琴線
寄稿 加藤神父の思い出
著者等紹介
大塚文平[オオツカブンペイ]
1944年、山口県下関市に生まれる。神戸大学工学部卒。5年間の会社生活の後、南米を旅歩き、ペルー・リマで日系の会社に就神。その後、日本に戻り就職し、ペルーやエクアドルに派遣される。ペルー日系二世と結婚。日本政府の無償資金援助のリマ市ベンタニージャ地区上水施設工事に貢献し、1983年、ペルー政府より叙勲。その後、再度日本へ戻り転職し、2003年にスペイン・カナリア諸島に派遣される。定年後、妻とペルーで余生を送り、現在に至る。「炎の人」が初めての執筆作
クレアリー寛子[クレアリーヒロコ]
1972年、福島県生まれ。旧姓小澤寛子。1996年、明治学院大学国際学部学士課程、1999年、米国ウィスコンシン州立大学大学院人類学修士課程修了。翻訳家。ペルーへの日本人移民史を在野にて研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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