内容説明
昭和二〇年代から六〇年以上も活動を続けるボランティア団体がある。ボランティアグループおもいつき。もともと戦争を経験した者たちが戦災孤児たちへのボランティアのために結成した。以来六〇有余年。現在は毎年千葉の海で、養護施設に暮らす子どもたちのための海水浴行事を主催する。この団体と臨海行事の歴史とともに、近年子どもたちが置かれている状況やボランティアについての論考も併せて掲載する。
目次
おもいつきのボランタリズム
第1部 おもいつきの活動(おもいつきと興津臨海;おもいつきの哲学;至大荘の成り立ち;興津臨海と養護施設 施設職員の思い出)
第2部 ボランティア研究(「子どもの貧困」の時代におけるボランティア;「オキツ」から「東北」へ―ボランティアグループおもいつきの活動に参加して;大林宗嗣小論―セツルメント研究を中心に)
著者等紹介
杉山精一[スギヤマセイイチ]
1962年、専修大学大学院博士後期課程単位取得退学。大学時代以来ボランティアグループおもいつきの活動に30年以上にわたって参加する。また、この間、同会の役員および会長を歴任。かつて東京電機大学等で「社会福祉論」、「ボランティア論」などを担当した。現在、私立中学高校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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